省エネタイプのチューリップ

4月11日、今日の京都市左京区は曇り時々雨。



昨日の春の日差しは何処へやら、また少し肌寒い一日となりました。



青伸ホームの空き地のような庭の片隅に咲いている
2本の赤いチューリップと1本の黄色いチューリップが、

昨日は開き、そして今日は閉じていました。



チューリップの絵を描いて、って言ったら、みんな同じような真横から見た
カップの様な絵を描くけれど、

殆どの人が、可愛くなく大きく開いたチューリップの花や、
今日はいい感じに閉じている、なんて状態を見たことがあると思います。



個人的には、蕾から咲き始めころまでが好きで、
ドンブリ鉢状に開いて中の雌しべやら雄しべが丸見えなのは、ちょっと…
と思ってしまうのですが、



チューリップが、どうしてこのように天気の良い日中には大きく花開き、

曇っている日や雨降りの日は開かないのかというと、



天気が悪くて寒い日は昆虫がやってこないから、
花を開いておく必要がないからなんですって!



そして、この開閉の仕組み、実は花びらを作っている細胞に秘密があったのです。


花びらの内側の表面にある細胞と
外側の細胞は膨張率が違うんだそうです。



夜が明けて気温が上昇してくると、どの細胞も膨張し始めるんだけど、
花びらの内側の細胞の方が外側の細胞より膨張率が大きいので、
花びらは開いてくるんだそうです。



特にお天気のいい日は直射日光が内側に当たり、さらに細胞が膨張するので、
大きくドンブリ鉢状に開くことになるのだそうです。



しかし、夕方になり気温が下がってくると、膨張していた細胞も元に戻るので、
夜には閉じてしまうというわけなんですって。



そういえば、
日中は開いていて、夜に閉じる花をよく見かけますが、
チューリップと同じで省エネタイプの花なのですね。